
あなたはVR(バーチャルリアリティ)が1968年にはすでに開発されていたことをご存知ですか?
誕生から50年近く日の目を浴びれなかったVR技術が、近年急速に普及してきています。
本記事では、成長分野であるVRの誕生〜近年の普及のワケについて解説していきます。
結論から言うと、VRが普及するまでに至った理由にはスマートフォンの広がりが大きく関わっています。
また、きっかけを与えた存在は世界的に有名な企業Facebookでもあるのです。
本記事に向いている方
- 最先端技術は常にチェックしておきたい
- VRの歴史をサクッと知りたい
- 新しい物好き
以降で具体的にご紹介していきます。
目次
そもそもVRって何?

「VR」とはVirtual Reality(バーチャルリアリティ)の略称です。
多くの人は「ヘッドマウントディスプレイをかぶることで仮想空間を体感できる」状態をイメージすると思います。
VR=仮想現実
日本語訳としては様々な議論があるため適切な表現はできませんが、あえていうなら人工現実感、または仮想現実といったところでしょう。
人工的な映像や五感体験を通じて、架空の現実感を味わえるということです。
VRが普及し始めたのか
実は、VR自体はそこまで新しいコンテンツというわけではありません。
1968年にアメリカ人計算機科学者のアイバン・サザランド氏とその教え子により開発されたヘッドマウントディスプレイが始まりです。
ちなみに、その装置は天井から垂れ下がる機器が頭に刺さっているように見えたことから「ダモクレスの剣」と呼ばれたそうです(男心をくすぐりますね…!)。
火付け役はFacebook

VRは他の領域が進歩するにつれて幾度となく取り沙汰されていましたが、なかなか世間に受け入れられず本格的な普及には至りませんでした。
しかし、2012年にスマホの技術を応用したOculusRift(オキュラスリフト)の登場により低価格でシンプルなものを大量生産できるようになりました。
そして、OculusRiftを開発したOculusVR社(現Oculus社)をFacebookが買収することで、投資・開発が加速し、競合も増えて現在に至ります。
VR普及の火付け役がFacebookだったとは、さすがマークザッカーバーグ氏ですね。
本格的な普及が予想される理由

一般消費者向け機材の登場以外でもう一つ大きな要因とされるのは、ゲーム業界から生まれた「ゲームエンジン」という開発ツールがあります。
ゲームエンジンは、コンピュータゲームのソフトウェアにおいて、共通して用いられる主要な処理を代行して効率化するソフトウェアの総称です。
スマートフォンの広まり
ゲームエンジンを用いることで、ゲーム開発の工数を大幅に削減でき、3Dゲームや3D映像制作の敷居を下げることが出来ました。
加えて、SNSやオンライン配信プラットフォームの普及が、制作したコンテンツの周知や配布をしやすくしているのもあります。
また、最近VRに対応してきたコンテンツとしては「YouTube」や「Facebookの360度全天球動画・画像配信」などが挙げれらます。
やはり、スマートフォンが広まったおかげで、より身近で手軽にVRコンテンツを視聴できるようになったということがわかります。
VRとARの違い

VRと同じくらい耳にする言葉として「AR」がありますが、違いはご存知でしょうか。
以降では、両者の違いについて説明していきます。
AR=拡張現実
ARはAugmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)の略であり、拡張現実と呼ばれるものです。
VR技術のヘッドマウントディスプレイでは「視覚情報を架空のものに置き換える」というコンテンツですが、AR技術では「現実世界に人工的な情報を加える」といった具合になります。
- VR=CGなどの架空の世界に没入すること
- AR=現実の世界にCGなどから情報を重ねる
ちなみに、最近ではVRとARを複合した「MR(Mixed Reality:ミクストリアリティ)」も注目され始めています。
VRでできること

基本的にVRは映像化できればどんなものでも表現できます。
一方で、仮想空間の映像を用意しなければならないため、現実世界へシームレスに連携することはできないと言えます。
しかし、現実世界を映すカメラ映像によって、前述したMRのようなアプローチとなり、現実空間と仮想空間をシームレスに行き来可能となります。
VR機材の種類によって表現できる幅も違ってきますが、現時点で代表的なものは後述の通りとなっています。
VR用機材
モデル | 機材 | 活用方法 |
ハイエンド | OculusRift、HTC Vive PlayStation VR | アトラクション、ゲーム |
---|---|---|
ミドルレンジ | Samsung Gear VR | ライブ、ゲーム |
エントリー | ハコスコ、Google Cardboard | ライブ |
✔️参考にした書籍
まとめ:まだまだ普及していくVRに目が離せない

ご紹介した内容をもう一度まとめておきます。
- VRは仮想現実を意味する
- 火付け役はFacebook
- スマートフォンの広まりで本格的に普及
- VRは映像化できればなんでも出来る
VRをすでにご存知だった方やそうでない方も、「VRの始まり」や「なぜVRが普及し始めたのか」ということを知ることが出来たのではないでしょうか。
現代のようにVRが普及するまでに至った理由にはスマートフォンの広まりが大きく関わっていたんですね。
また、その火付け役は世界的な有名企業のFacebookでした。
2020年には次世代移動通信「5G」の実用化がされることもあり、VRコンテンツはまだまだ伸び代を残していることが予想できます。
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